2019年周南冬のツリーまつり特別企画│周南はコトを通じて絆が生まれる街
今年もまもなく開催される徳山冬の恒例イベント「周南冬のツリーまつり」は2019年で35回目となります。
毎年趣向を凝らしている同イベントですが、今年の見どころや楽しみ方をはじめ、昭和・平成・令和と時代の移り変わりとともに変化したことを伺いました。
お話しを伺ったのは、ツリーまつり実行委員会委員長で徳山商工会議所副会頭の原田さん、青年部青友会会長の岡さん、副会長の廣澤さんです。
始まりは昭和60年、年末の賑わいを彩るイルミネーションだった
いまから35年前、徳山駅前に近鉄松下百貨店があったころに周南冬のツリーまつりの第1回が開催されました。
当時の印象、感想を覚えていますか?
イルミネーションの登場で街はどう変わりましたか?
周南という街は「観光資源」があまりなく、外から人を呼ぼうと思うと「コト」を作る必要があったと原田さんは教えてくれました。
そういった課題感に対して真摯に取り組んできた皆さんが、季節ごとに集客力のある大きなイベントを作り、根付かせているのでしょう。
少し昔は、商工会議所や青年会議所が先頭に立ちイベントごとを取りまとめていましたが、現在は商店主や学生など色々な人がイベントを作り発信するようになったことは大きな変化です。
今では県内外から注目される冬の風物詩に
周南冬のツリーまつりは、イルミネーションを目的に市外や県外からも人が多く集まります。毎年成長を続け、催しものやイルミネーションがパワーアップしていますよね。
近年で印象に残っている催しやエピソードはありますか
ここからは、皆さんが運営に携わるようになってからのお話しを伺います。
今年は「サンタga餅まき」もパワーアップするということで、ウィークエンドイベントも楽しみにしていてくださいね。
2019年は100万個のLEDを使用していますが見どころは?
開催当時の昭和60年にはLEDではなくカラー電球でした。2019年はLEDが昨年の90万個から100万個に増えています。
冬のイルミネーションイベントは全国各地で行われていますが特色は様々。
周南冬のツリーまつりは、駅・商店街・公園がイルミネーションで繋がっているのが特徴ですが来年以降はデザインが一新されるかもしれないですね。注目です。
イベントの中の人として、おすすめの鑑賞スポットはありますか?
2018年2月にリニューアルオープンした徳山駅ビル。2階部分はテラスになっているので、駅周辺のイルミネーションを広く見渡せます。
ボートレース徳山では、12月に大きなイベントが開催予定なのでそのPRを兼ねたイルミネーションが登場するようです。楽しみですね。
徳山駅周辺以外も負けてはいません。
青空公園は、光と音によるショーをBGMを挟んで
今年のテーマ「enjoy no border! 垣根を越えて楽しもう」に込めた想い
青年部が毎年運営を行うにあたりテーマを決めますが2019年は「enjoy no border」、垣根を越えてという意味です。
垣根を越えて、に込めた想い
周南には来訪者も多く、外国の方も暮らしています。街には老若男女暮らす方がいて、イベントにも県内外から多くの方がいらっしゃいます。
みんなで楽しむ、をモットーに運営の工夫をしているということ。今年の催しがさらに楽しみになりました。
街のみんなで参加し、盛り上げていく
コトを作らなければ遊び場がない、そんな周南でイベントを通して繋がりや絆が生まれたら良いと原田さんは語ります。
みんなが楽しく、みんなで楽しく。そんな温かい願いが込められた街のイベントだなとほっこりした気持ちになりました。
周南冬のツリーまつりを通して、街の温かさを感じてほしい
季節感がだんだん失われていく現代で、この周南ではお祭りが風物詩として根付いていると廣澤さんはお話ししてくださいました。
その瞬間に立ち会うだけで心穏やかになることってすごいことです。
原田さんは、周南冬のツリーまつりも、そんな「その場にいるだけで何か心が温まるようなもの」にしていきたいと仰います。
令和最初の「周南冬のツリーまつり」。
夜のイルミネーションは、理屈抜きで美しく見ているだけでワクワクするような魅力があります。
それに加え、色々な方が来場者を楽しませるためのイベントを企画しています。
ツリーまつり期間中に徳山駅周辺に訪れた際は、是非いつもよりすこし「のんびり」と歩いて、過ごして、街の良さを再発見してみてください。
取材協力:徳山商工会議所