「徳山を感じるあの看板」について、企業さんに取材してみた その1 アサヒワシ醤油
こんにちは、Tokuyamapのライター、シュンハルです。
いつもKRYラジオの「#つぶやけ!Tokuyamap」にて徳山の話題を大募集していますが、
今回もまた気になる投稿を頂いてしまいました。
【徳山を感じる場所】
私は光市出身。これ見ると“徳山〜”って感じがするのは
遠石の『アサヒワシの立体的な看板(?)』と浦山2号線側の山にある『日本酒白牡丹』の看板です!
新幹線からも見えるのよねー。
あー、徳山まで帰ってきたーって思う♪
マニアックでごめんなさいw#つぶやけとくやまっぷ pic.twitter.com/iulVvsNWfo— だいくんママ (@dai1ib2hkr3mam) 2018年12月14日
これはまさにその通り。
「徳山の魅力を発信する」Tokuyamapとしてはチェックせずにはいられない!
ということで、例の看板について、直接会社さんに伺ってきました。まずは1社目!
明治30年創業 歴史あるお醤油屋さん「アサヒワシ」
あの看板を掲げていらっしゃるのは、老舗の「吉田屋/アサヒワシ醤油」さん。
本来は『吉田屋』といい、ルーツをたどって行けば文永二年(1827年!)にまで遡るのだそう。
旧山陽街道にむかしからあった遠石。
山陽街道といえば、現在の国道二号線。
古くは日本古代、大和朝廷の時代。「七道駅路」と呼ばれた日本の交通の要衝でした。
その遠石は宿場町として栄え、吉田屋は旅の人々に身の回りの物を販売していたそうです。
そして江戸時代から明治維新を超え、世の中の移り変わりに伴って営業変更を重ね・・・。
醤油専門で創業したのが明治30年。
その頃のお醤油は「マルヨシ醤油」だったそう。
「マルヨシ」から「アサヒワシ」に
それから更に年代が進み、「マルヨシ」という名前を変えたい、という動きが起こりました。
そして考え出されたのが「アサヒワシ」だそうです。
その由来とは……?
夜明けが、朝日が来る。
その中で起き上がるような、光の中で鷲が羽ばたくような、力強い「朝日鷲」。
「アサヒワシ」
なんと、素敵な由来ではありませんか。
アサヒワシさんは、看板通り「朝日の鷲」だったのですね。
なんだか感動です。
新幹線から見える、徳山を感じられるレリーフ
実際にあの看板ができたのは、昭和46年のこと。
国道二号線を整備する、というので、工場を作り直されることがあったそうです。
その時に、当時の社長が。
「せっかくだから、大きな看板を作ろう。新幹線から見て知ってもらえるような、大きなものを」
ということで。
なんと、あの看板は「こて絵(鏝絵)」で作られました!
こて絵と言えば、日本古来の伝統的な建築芸術。
漆喰で作られ、いろいろな色に採食された壁のレリーフ。
古くは戦国時代、築城ブームの折に草案茶室などの飾りに用いられたり。
江戸時代には豪商や網元がこぞって繁栄を願い、様々な花鳥風月でつくられたり……!
そんな古くからの技法「こて絵」
素敵すぎる!!
……日本を感じる……!!
徳山の名物、「アサヒワシ」
お話を聞かせてくださったアサヒワシさん。
そんなアサヒワシさんのお醤油は、周南市や山口の各種スーパーで手に入るそう。
他にも、ぽん酢にだし醤油、にんにく醤油に、
もろみ味噌や手作り味噌まで。
手に入りにくい場合は、公式HPからご注文いただくのもよいそう。
Tokuyamapをご覧になっている方々に、メッセージもいただいてきちゃいました。
新幹線を使うたびに目に入るあの看板。
その看板を守っているのは、歴史ある素敵なお醤油屋さんでした。
次回からはまた、違った気持ちであの看板を見られそうです。
アサヒワシさん、ありがとうございました!
吉田屋醤油有限会社(アサヒワシ醤油)
■住所: 周南市遠石2-2-30
■電話番号:0834-21-0062
■HP:吉田醤油公式ホームページ