SDGsを通してできることは何だろう?企業の事例と地方創生におけるSDGs

SDGs17

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本記事内の情報は、取材当時に確認をした内容でございます。詳しくは各施設・団体などへお問い合わせください。

SDGs(エスディージーズ)というキーワードを、聞いたことがありますか?
ほとんどの方が知らない言葉かもしれません。

では、あなたが考える「地球の課題」はなんでしょうか。温暖化?貧富の格差?最近では中国の新型肺炎への対策も注目されています。

では、「世界の課題は?」「日本の課題は?」…「周南市の課題は?」
その課題を解決するためには、「どうしたらいいだろう?」
その課題は、「今後5年で、10年で、100年でどう深刻化していくのだろう?」

▲吉本興業と国連が制作したSDGsのPR動画。コミカルに目標を伝えている

SDGsは、国連サミットが2015年に採択した「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2030年までに目標達成を目指しているため、2030アジェンダとも言われます。

持続可能な開発目標って?
自分にどう関係あるんだろう?
みんなはどんなことをしているのだろう?

この記事では、SDGsの基本SDGsの取り組みを行う企業の事例、そして日本で重視されている「地方創生におけるSDGs」をご紹介していきます。

目次

SDGs 17の目標と169のターゲット

SDGs17の目標

SDGsを話題にするとき必ずと言っていいほど出てくる、上の画像は、「SDGs17の目標ポスター」です。各国の言葉で翻訳されていますが、日本版は国連広報のホームページから無料でダウンロードをすることができます。

SDGs17の目標

では、世界が目標にする17の項目をご紹介します。この課題を知ることが第一歩なので、是非読んでおいてください。

  • 目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
  • 目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
  • 目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
  • 目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
  • 目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
  • 目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
  • 目標7(エネルギー) すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
  • 目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
  • 目標9(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
  • 目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
  • 目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
  • 目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
  • 目標13(気候変動) 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
  • 目標14(海洋資源) 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
  • 目標15(陸上資源) 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
  • 目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
  • 目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

日本での取り組みは、外務省が管理を行っていて外務省サイト内で取り組み実績が掲載されています。

SDGs169のターゲット

2030アジェンダには、17の目標をさらに細分化した169のターゲットがあります。

これを全部読もうと思うと大変ですが、いくつか目を通しておくだけでもSDGsでやろうとしていることがイメージしやすくなります。

SDGs1 貧困をなくそう

[su_spoiler title=”目標1「 あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」の詳細” icon=”chevron-circle”]

1.1 2030 年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。

1.2 2030 年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030 年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。

1.4 2030 年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。

1.5 2030 年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。

1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。

1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

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SDGs2 飢餓をゼロに

[su_spoiler title=”目標2「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

2.1 2030 年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。

2.2 5 歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025 年までに達成するなど、2030 年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。

2.3 2030 年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。

2.4 2030 年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。

2.5 2020 年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。

2.a 開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。

2.b ドーハ開発ラウンドの決議に従い、すべての形態の農産物輸出補助金及び同等の効果を持つすべての輸出措置の並行的撤廃などを通じて、世界の農産物市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。

2.c 食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。

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SDGs3 すべての人に健康と福祉を

[su_spoiler title=”目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

3.1 2030 年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生 10 万人当たり 70 人未満に削減する。

3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生 1,000 件中 12 件以下まで減らし、5 歳以下死亡率を少なくとも出生 1,000 件中 25 件以下まで減らすことを目指し、2030 年までに、新生児及び 5 歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。

3.3 2030 年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。

3.4 2030 年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて 3 分の 1 減少させ、精神保健及び福祉を促進する。

3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。

3.6 2020 年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。

3.7 2030 年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。

3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。

3.9 2030 年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。

3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。

3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。

3.c 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。

3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

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SDGs4 質の高い教育をみんなに

[su_spoiler title=”目標4「すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する 」の詳細” icon=”chevron-circle”]

4.1 2030 年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。

4.2 2030 年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。

4.3 2030 年までに、すべての人々が男女の区別なく、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。

4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事 及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。

4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。

4.6 2030 年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。

4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。

4.b 2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。

4.c 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員
養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。

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SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう

[su_spoiler title=”目標5「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」の詳細” icon=”chevron-circle”]

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。

5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。

5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。

5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。

5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。

5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。

5.b 女性の能力強化促進のため、ICT をはじめとする実現技術の活用を強化する。

5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。

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SDGs6 安全な水とトイレを世界中に

[su_spoiler title=”目標6「 すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

6.1 2030 年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。

6.2 2030 年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。

6.3 2030 年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加させることにより、水質を改善する。

6.4 2030 年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。

6.5 2030 年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。

6.6 2020 年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。

6.a 2030 年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。

6.b 水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。

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SDGs7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

[su_spoiler title=”目標7「 すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する 」の詳細” icon=”chevron-circle”]

7.1 2030 年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。

7.2 2030 年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅
に拡大させる。

7.3 2030 年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。

7.a 2030 年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。

7.b 2030 年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。[/su_spoiler]

SDGs8 働きがいも経済成長も

[su_spoiler title=”目標8「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する 」の詳細” icon=”chevron-circle”]

8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率 7%の成長率を保つ。

8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。

8.3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。

8.4 2030 年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する 10 カ年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。

8.5 2030 年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。

8.6 2020 年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。

8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025 年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。

8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。

8.9 2030 年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

8.10 国内の金融機関の能力を強化し、すべての人々の銀行取引、保険及び金融サービスへのアクセスを促進・拡大する。

8.a 後発開発途上国への貿易関連技術支援のための拡大統合フレームワーク(EIF)などを通じた支援を含む、開発途上国、特に後発開発途上国に対する貿易のための援助を拡大する。

8.b 2020 年までに、若年雇用のための世界的戦略及び国際労働機関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・運用化する。

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SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう

[su_spoiler title=”目標9「 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」の詳細” icon=”chevron-circle”]

9.1 すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。

9.2 包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、2030 年までに各国の状況に応じて雇用及びGDP に占める産業セクターの割合を大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増させる。

9.3 特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金融サービスやバリューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する。

9.4 2030 年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。すべての国々は各国の能力に応じた取組を行う。

9.5 2030 年までにイノベーションを促進させることや 100 万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとするすべての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。

9.a アフリカ諸国、後発開発途上国、内陸開発途上国及び小島嶼開発途上国への金融・テクノロジー・技術の支援強化を通じて、開発途上国における持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラ開発を促進する。

9.b 産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。

9.c 後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020 年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供できるよう図る。

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SDGs9 人や国の不公平をなくそう

[su_spoiler title=”目標10「 各国内及び各国間の不平等を是正する 」の詳細” icon=”chevron-circle”]

10.1 2030 年までに、各国の所得下位 40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。

10.2 2030 年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。

10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、ならびに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。

10.4 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。

10.5 世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。

10.6 地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。

10.7 計画に基づき良く管理された移住政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。

10.a 世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。

10.b 各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接投資を含む資金の流入を促進する。

10.c 2030 年までに、移住労働者による送金コストを 3%未満に引き下げ、コストが 5%を越える送金経路を撤廃する。[/su_spoiler]

SDGs11 住み続けられるまちづくりを

[su_spoiler title=”目標11「 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

11.1 2030 年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

11.2 2030 年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。

11.3 2030 年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。

11.5 2030 年までに、貧困層及び脆弱な立場にある人々の保護に焦点をあてながら、水関連災害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、世界の国内総生産比で直接的経済損失を大幅に減らす。

11.6 2030 年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

11.7 2030 年までに、女性、子ども、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。

11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。

11.b 2020 年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組 2015-2030 に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。

11.c 財政的及び技術的な支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用い
た、持続可能かつ強靱(レジリエント)な建造物の整備を支援する。

[/su_spoiler]

SDGs12 つくる責任つかう責任

[su_spoiler title=”目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する 10 年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、すべての国々が対策を講じる。

12.2 2030 年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

12.3 2030 年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。

12.4 2020 年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物資やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

12.5 2030 年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。

12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。

12.8 2030 年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。

12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。

[/su_spoiler]

SDGs13 気候変動に具体的な対策を

[su_spoiler title=”目標13「 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」の詳細” icon=”chevron-circle”]

13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応力を強化する。

13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。

13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020 年までにあらゆる供給源から年間 1,000 億ドルを共同で動員するという、UNFCCC の先進締約国によるコミットメントを実施し、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。

13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する

[/su_spoiler]

SDGs14 海の豊かさを守ろう

[su_spoiler title=”目標14「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

14.1 2025 年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。

14.2 2020 年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。

14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。

14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020 年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。

14.5 2020 年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の 10 パーセントを保全する。

14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020 年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する。

14.7 2030 年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。

14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。

14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。

14.c 「我々の求める未来」のパラ 158 において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。

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SDGs15 陸の豊かさも守ろう

[su_spoiler title=”目標15「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

15.1 2020 年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。( 現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉および WTO ドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。)

15.2 2020 年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

15.3 2030 年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。

15.4 2030 年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。

15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020 年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。

15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。

15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。

15.8 2020 年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。

15.9 2020 年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。

15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。

15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。

15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。

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SDGs16 平和と公正をすべての人に

[su_spoiler title=”目標16「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」の詳細” icon=”chevron-circle”]

16.1 あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。

16.2 子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。

16.3 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に司法への平等なアクセスを提供する。

16.4 2030 年までに、違法な資金及び武器の取引を大幅に減少させ、奪われた財産の回復及び返還を強化し、あらゆる形態の組織犯罪を根絶する。

16.5 あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。

16.6 あらゆるレベルにおいて、有効で説明責任のある透明性の高い公共機関を発展させる。

16.7 あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。

16.8 グローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化する。

16.9 2030 年までに、すべての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供する。

16.10 国内法規及び国際協定に従い、情報への公共アクセスを確保し、基本的自由を保障する。

16.a 特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて関連国家機関を強化する。

16.b 持続可能な開発のための非差別的な法規及び政策を推進し、実施する。

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SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう

[su_spoiler title=”目標17「 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する 」の詳細” icon=”chevron-circle”]

<資金>

17.1 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。

17.2 先進国は、開発途上国に対する ODA を GNI 比 0.7%に、後発開発途上国に対する ODAを GNI 比 0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの国によるコミットメントを含む ODA に係るコミットメントを完全に実施する。ODA 供与国が、少なくとも GNI 比 0.20%の ODA を後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。

17.3 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。

17.4 必要に応じた負債による資金調達、債務救済及び債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務リスクを軽減する。

17.5 後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入及び実施する。

<技術>

17.6 科学技術イノベーション(STI)及びこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力及び地域的・国際的な三角協力を向上させる。また、国連レベルをはじめとする既存のメカニズム間の調整改善や、全世界的な技術促進メカニズムなどを通じて、相互に合意した条件において知識共有を進める。

17.7 開発途上国に対し、譲許的・特恵的条件などの相互に合意した有利な条件の下で、環境に配慮した技術の開発、移転、普及及び拡散を促進する。

17.8 2017 年までに、後発開発途上国のための技術バンク及び科学技術イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させ、情報通信技術(ICT)をはじめとする実現技術の利用を強化する。

<能力構築>

17.9 すべての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、南北協力、南南協力及び三角協力などを通じて、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。

<貿易>

17.10 ドーハ・ラウンド(DDA)交渉の結果を含めた WTO の下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。

17.11 開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に 2020 年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。

17.12 後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、すべての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。

<体制面>

〇政策・制度的整合性
17.13 政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。

17.14 持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。

17.15 貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間及びリーダーシップを尊重する。マルチステークホルダー・パートナーシップ

17.16 すべての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。

17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。

〇データ、モニタリング、説明責任
17.18 2020 年までに、後発開発途上国及び小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、所得、性別、年齢、人種、民族、居住資格、障害、地理的位置及びその他各国事情に関連する特性別の質が高く、タイムリーかつ信頼性のある非集計型データの入手可能性を向上させる。

17.19 2030 年までに、持続可能な開発の進捗状況を測る GDP 以外の尺度を開発する既存の
取組を更に前進させ、開発途上国における統計に関する能力構築を支援する。

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17の目標や169のターゲット設定の背景は、国連ホームページを見るとよく分かります。英語ですがパソコンの自動翻訳機能で読むことができますよ。

SDGsに取り組む企業の事例をご紹介

世界が掲げる目標「SDGs」のことがなんとなく分かってきたところで、目標達成に参加している企業の事例をご紹介します。

冒頭で吉本興業の動画を掲載しましたが吉本興業は早い段階でSDGsに関わっています。

世の中は女性の体型はこうあるべきとか、顔はこうゆうのがキレイとか、言っている人が多すぎる。決まってないのに決められているみたいになっている。
でもあたなはあなたなんだからそれが“美しい”で良いんじゃないの?
誰かみたいになりたいって思わないで、自分に自信を持ちましょう。
私は私で良かったと思っています。

ゆりやんレトリィバァ
女性芸人

テレビで見ている有名人が発信していると、身近なこととして受け止めやすいですよね。

企業では、もともと持っている資源や技術どうSDGsの課題とマッチできるか、というところからSDGsへの取組を始めることが多く見られます。

ここからは、周南市の企業でSDGsに注力している株式会社トクヤマさんの事例をご紹介します。

株式会社トクヤマはこんな会社

株式会社トクヤマ

「化学を通じて暮らしに役立つ価値を創造する」ことを使命に掲げ、先端材料世界トップ・伝統事業で日本トップを目指しています。
1918年、山口県徳山町(現在の周南市)で、当時輸入品に依存していたソーダ灰の国産化を目指して設立されました。日本の化学工業の発展と共に、セメントやさまざまな化学製品を製品群に加え、現在では半導体用多結晶シリコンを中心とする半導体関連製品の情報・電子分野、メガネ関連材料や歯科材料などの生活・医療分野、資源環境事業などを含む環境・エネルギー分野を主なフィールドとして事業を展開しています。

株式会社トクヤマ事業内容

株式会社トクヤマ

株式会社トクヤマ徳山製造所でインタビュー。トクヤマの経営企画、CSRを推進する皆様

SDGs17の目標と照らし合わせて、いくつかの事例をご紹介します。

「目標3.すべての人に健康と福祉を」健康・長寿に貢献する

 

株式会社トクヤマの強みである有機合成技術から生まれたメガネ材料やジェネリック医薬品原薬を中心に、人々の快適で健やかな生活に役立つ製品を提供しています。

 

CSR推進室の筧和典さんに、株式会社トクヤマのSDGsへの向き合い方をお伺いします。

 

筧さん

 

ヘルスケア事業はSDGsが掲げられる以前から行っていた事業ですが、SDGsの課題と非常にマッチする分野だと捉えています。

 

 

箭内

 

高度な科学技術によるジェネリック医薬品原薬の開発は、SDGsが掲げる「すべての人に平等な医療を」というターゲットを推し進めるものになりそうです。商品開発の際、大切にしていることはありますか?

 

 

筧さん

 

トクヤマの独自技術で新しい価値をつくることです。そこには環境への配慮があることが欠かせません。全社員が同じ想いで日々業務に取り組んでいます。

 

 

「目標4.質の高い教育をすべての人に」こどもたちに科学の不思議さ、おもしろさを

 

株式会社トクヤマでは、「トクヤマ化楽クラブ」としてこどもたちが学習するイベントに参加をしています。

 

クリエイティブキッズキャンプ内トクヤマブース

 

クリエイティブキッズキャンプ内トクヤマブース

 

2019年8月に徳山駅ビルで開催された「クリエイティブキッズキャンプ」内では、ペットボトル水族館で遊んでみようというワークショップを開きました。

 

「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」女性の管理職が増えれば会社は変わる

 

株式会社トクヤマでは、女性活躍推進に関する行動計画の4つの目標を掲げて進めています。

 

  1. 学卒以上総合コースの女性採用比率 20%以上を維持(3 年移動平均)
    ■女子学生に対するアプローチ強化
    2013 ~ 2015 25%  ➡ 2017 ~ 2019 20%
  2. 2020 年までに主任(係長クラス)の女性比率 6%以上
    ■コース転換の推奨と支援
    2013 ~ 2015 4.7% ➡ 2017 ~ 2019 6.1%
  3. 2020 年までに管理職(課長クラス* 1)以上の女性比率 2%以上
    ■次世代幹部育成研修へのメンター制度の導入、キャリア採用
    2013 ~ 2015 1.1% ➡ 2017 ~ 2019 1.6%
  4. 2020 年までに営業職 10 人以上、製造部に 20 人以上(監理を除く)を配置
    ■配属を見据えた採用の充実
    2013 ~ 2015 営業職:4 人 ➡ 2017 ~ 2019 営業職:9 人
    2013 ~ 2015 全製造部:13 人 ➡ 2017 ~ 2019 全製造部:15 人

 

箭内

 

4つの目標に対して、具体的な計画を立て結果が出ていますね。女性の管理職が増えたことで社内外に変化はありましたか?

 

 

筧さん

 

技術職の現場や営業職など、これまで女性社員がほとんど見られなかった職場に女性が増えたという実感はありますね。

 

 

箭内

 

数字だけでなく実感として女性の活躍が見られているのですね。

 

 

筧さん

 

目標を掲げてから、グループ会社では2名の女性社長が誕生しました。高いレベルの仕事をしたい人には男女分け隔てなく道を用意していきたいと考えています。

 

 

「目標8.働きがいも経済成長も」人事制度と福利厚生の充実

 

新人事制度は社長所感でリリースされたばかりとのこと

 

トクヤマでは、2020年度から新人事制度がスタートします。

 

前項でも出た「挑戦したい、成長したい人には道を用意する」という考えのもと、レベルの高い人材を育成する体制を整えていきます。

 

筧さん

 

全ての人に同じ制度ではなく多様な働き方に対応した制度となります。そして何より、社員の成長を重視した制度です。目指す道によって、適正な評価を行いモチベーションを高めてもらいたいですね。

 

 

箭内

 

あわせて福利厚生の充実も進めているのですね

 

 

筧さん

 

ワークライフバランス支援制度、として働き方を選択できるようにしています。フレックス制度出産育児介護に関わる短時間勤務や休暇在宅勤務などライフスタイルに応じた柔軟な働き方を目指しています。

 

 

「目標12.つくる責任、つかう責任」廃棄物の削減・リサイクル廃棄物の管理

 

 株式会社トクヤマ・チヨダジプサムの「結晶大型化による石膏ボードの 100%再生技術」が第 46 回環境賞 * において環境大臣賞を受賞(トクヤマとの共同受賞)しました。
建物の壁や天井などの内装材に使用される石膏ボードは、新築、建替え、解体時には廃材となり、従来はその10%程度が石膏ボードの原料に再利用されるのみで、大半は埋立処分されていました。トクヤマとトクヤマ・チヨダジプサムでは、石膏ボードの結晶構造を改質し再結晶化する、結晶大型化処理技術の開発に成功。これにより「ボード to ボード」となる廃石膏ボードの100%リサイクルを世界で初めて実現しました。

 

筧さん

 

国内では現在約130万トンもの石膏ボードが廃棄され、そのうち再利用されているのは半分程度と言われています。この再利用の割合をさらに高めることができる技術です。

 

 

「目標13.気候変動に具体的な対策を」CO2排出量の大幅な削減

 

最も重要で達成するべき課題、と筧さん

 

筧さん

 

トクヤマは、「温室効果ガス高排出企業100」にランクインされていることもあり、この課題は特に真摯に受け止めています。

 

 

2019年11月にリリースが行われていますが、Co2排出削減に向けて具体的な取り組みが進んでいます。

 

  • CO₂の回収・再利用
  • 再生可能エネルギー由来電力(再エネ電力)による水素製造
  • 再生可能エネルギー導入(バイオマス混焼、エネルギーミックス)
  • 徳山製造所のエネルギー効率の最適化

 

 

2030年度までにBAU*比(基準年:2013年度)で15%削減するという目標を定め、その目標達成に向けて、CO₂プロジェクトグループを立ち上げました。

 

筧さん

 

社会責任をもって、SDGsに真剣に取り組む。まだまだ道半ばですが社員一丸となって進めます。

 

 

地方創生におけるSDGs

 

ここからは、日本政府が重要課題として掲げる「地方創生におけるSDGs」に注目します。

 

山口県周南市の青年会議所では、2020年に「SDGs推進委員会」を立ち上げ、地域内を中心にSDGsの啓発活動を行っています。

 

 

周南JC水本さん
毎月、委員会メンバーがそれぞれの項目に分けてSDGsの説明具体的な取り組みをご紹介いたします!

 

周南市は、日本全体で見れば地方に位置づけられる街です。

 

その周南で、地域を活発化する活動をしている周南青年会議所が発信するSDGsレポートは今後も要チェックですね。

 

私たちができることをひとつずつ

 

SDGsというキーワードは難しく考えてしまいがちですが、まずは17の課題の中で身近なものを一つ意識してみると少しライフスタイルが変わるかもしれません。

 

箭内
私は、「12.つくる責任、つかう責任」を意識してmyマグの持ち歩きやペーパーレスを実行していきます!

 

<本記事について>

 

◆取材協力
株式会社トクヤマ
周南青年会議所

 

◆参考資料
すべての企業が持続的に発展するために- 持続可能な開発目標(SDG s)活用ガイド -(環境省)
我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(外務省)

 

本記事内の情報は、取材当時に確認をした内容でございます。詳しくは各施設・団体などへお問い合わせください。

SDGs17

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この記事を書いた人

Tokuyamap編集長。2018年に東京から移住してきました!
地元の方とは違う目線で街の魅力を見つけていきます。

\周南の新情報提供お待ちしています!/
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