周南の日本酒を飲み比べして徹底比較 シーン別のおすすめをご提案
徳山で日本酒イベントを主宰するほどお酒を愛する、徳山(本名)です!
フグと酒でもご紹介されていますが、周南市には4つの酒蔵があり、「ここでしか買えないお土産」としても選ばれています。
日本酒は「米と水と米麹」が主な原料なので、その土地を感じやすいのも魅力です。
『実際どれが美味しいの?』という質問をよく頂くので、この記事ではそれぞれの特徴をご紹介。実際に飲んで味の比較マップも作成しました。
日本酒の選び方 基本編
まずは、どんな銘柄の日本酒を選ぶときにも参考にできる分類方法をご紹介します。
①4つの分類
日本酒のソムリエとも言える「唎酒師」(ききざけし)は、日本酒の味を分かりやすく伝えてくれます。下の図のように、分かりにくい専門用語ではなく、香りと味わいで日本酒を大きく4分類しています。
薫酒、熟酒、爽酒、醇酒の4タイプは味の濃淡、香りの高低で分類されています。
ワインでも『甘い・辛い』や『重い・軽い』で味の好みを表現しますよね。日本酒でも、自分の好みがどのあたりのお酒か知っておくと、他の銘柄を選びやすくなりますよ。
②同じ名前で種類が沢山…特定名称8種類
ウイスキーだと「15年物」や「30年物」など年代で価値が変わったりしますが、日本酒は「特定名称」により呼び方が変わるのです。
日本酒は「特定名称酒」と「普通酒」に分けられます。「特定名称酒」は「原料、製造法や精米歩合」などによってその名称を表示することができます。
それ以外を「普通酒」と呼んでいます。
高いから美味しい、わけではない
日本酒は大吟醸が高価格帯で、ボトルも華やかなものが多いです。お土産やギフトに贈るのであれば、大吟醸は大変喜ばれます。
しかし、『さっぱりめが好き』『熱燗で飲むのが好き』などの好みの場合は、必ずしも大吟醸が良いとは限らないのです。
周南の地酒 味の比較 ※編集部調査
それでは実際に味の違いを飲み比べしたいと思います。レビューをするのはこの3名。
唎酒師の山本さんのアドバイスで、基準酒をベースにお酒の個性を感じていくことにしました。この日の基準酒は、「原田 特別純米酒60」です。
3人で真剣に飲み比べをして、周南市の日本酒、味の分布図を完成させました!
- 龍の尾 特別純米(60) 味の辛さ:★★★★ 香りの高低:★★★
- 龍の尾 純米吟醸(55) 味の辛さ:★★★★ 香りの高低:★★★
- 原田 特別純米酒60 味の辛さ:★★ 香りの高低:★★★
- 原田 純米吟醸50 味の辛さ:★★ 香りの高低:★★★
- 原田 純米大吟醸40 味の辛さ:★★ 香りの高低:★★★
- 防長鶴(60) 味の辛さ:★★★★★ 香りの高低:★★★★
飲んでいる間のリアルな感想がこちら
今回、色々なタイプのおつまみを揃えて相性チェックもしてみました。
チーズ系はコクがあるので純米系の日本酒にはどれも合います。キムチ味のおつまみは、繊細な日本酒の味が負けてしまうので良くないかもしれません。
※今回は、商品提供がおみやげ街道さんだったので、取り扱いのない中島屋さんのお酒は比較していませんが、こちらの記事で紹介しています。
周南市の酒蔵で作られるお酒
今回は、JR徳山駅のお土産店「おみやげ街道」で購入できるお酒の中から厳選してご紹介しました。
あらためて基本情報、ということで精米歩合や日本酒度とともに酒造をご紹介します。
防長鶴 赤ラベル
原料米:山口県産山田錦100%
精米歩合:60%
アルコール分:17度
日本酒度:+3
酸度:1.5
酒造:株式会社山縣本店
龍の尾 純米吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:55%(40%と55%をほぼ同量併用)
アルコール分:15度
日本酒度:+4
酸度:未記載
酒造:男自慢酒造株式会社
龍の尾 特別純米
原料米:山田錦
精米歩合:60%
アルコール分:15度
日本酒度:+4
酸度:未記載
酒造:男自慢酒造株式会社
原田 純米大吟醸40
原料米:山口県産山田錦100%
精米歩合:40%
アルコール分:16度
日本酒度:−7
酸度:1.6
酒造:株式会社はつもみぢ
原田 純米吟醸50
原料米:山口県産山田錦100%
精米歩合:50%
アルコール分:16度
日本酒度:−4
酸度:1.6
酒造:株式会社はつもみぢ
原田 特別純米酒60
原料米:山口県産山田錦100%
精米歩合:60%
アルコール分:16度
日本酒度:−4
酸度:1.7
酒造:株式会社はつもみぢ
周南市の地酒比較 まとめ
私が主宰している日本酒を味わうイベント「とくやま夢横丁」では、お酒の管理をとても大事にしているんです。
日本酒は封をあけると味が変わってしまうので、毎回美味しく飲める状態で用意するようにしています。
日本酒は「どれが美味しい」のではなく、「好みに合うか」だと思っています。日本の国酒でもあるので、各地で飲み歩いてみて自分に合う好みの日本酒を見つけてほしいです。
是非、日本酒をアルコール飲料として見るだけでなく、日本の伝統文化として視点を変えてみてほしいですね。銘柄の名前にもストーリーがあったりするので、お土産と一緒にそのストーリーを持ち帰ってみてください。
周南市の地酒はこちらの記事でも紹介しています。
記事協力
山本屋店主 山本さん(唎酒師)
店名:山本屋
電話番号: 0834-62-2041
住所:〒746-0012 山口県周南市政所3-10-13
営業時間:9:00~19:30
定休日:毎週木曜日
駐車場:徒歩1~2分程度の場所に5台あり
ホームページ:山本屋公式webサイト
商品提供協力:おみやげ街道徳山駅前店