株式会社トクヤマがゾウに竹を寄付!?/トクヤマの地域貢献を密着レポート
TOKUYAMA meets bamboo.
2020年9月29日、「株式会社トクヤマ(以下、トクヤマ)が竹を伐採して、徳山動物園のゾウに寄付するらしい」と聞きつけ、我々Tokuyamap編集部は現場に駆け付けました。
なぜ、トクヤマが竹を切り、その竹をゾウに寄付するのでしょうか?
“トクヤマと竹”のナゾに迫ります。
竹を伐採する
金剛山の公園に集まった、20名ほどの社員の方々。
聞けば、ボランティアで集まった有志達だそう。
「ご安全に」の挨拶とともに始まった、竹の伐採作業。
どんどん竹が倒され、トラックの荷台に運ばれていきます。
お手伝いをしにいらっしゃった周南市長も軽々と竹を持ち上げます。
それにしても、この大量の竹をどのように消費するのでしょうか?
ゾウに竹を寄付する
伐採した竹が運ばれた先は、徳山動物園。
トラックは、ゾウ宿舎の前に停まりました。
竹の到着を首を長くして、いや鼻を長くして待っているのは、メスのナマリーです。
トクヤマの社員さんと徳山動物園の職員さんが共同してナマリーに竹を届けます。
一心不乱に竹を頬張るナマリー。
豪快な食べっぷりです。
竹と言えば、ジャイアントパンダやレッサーパンダが好んで食べるイメージがありますが、同じく草食動物であるため、ゾウも竹を食べるようです。
竹のプレゼントに大喜びの様子でした!
トクヤマの地域貢献
全国的にも社会問題になっている“竹害”って?
竹害(ちくがい)とは、かつて筍を採るために栽培されていた孟宗竹の竹林が放置された結果、周囲の植生に孟宗竹が無秩序に侵入する現象のことである。(Wikipediaより)
山口県は全国的にも竹林面積が多く、その中でも周南市は下関市や山口市に次いで、竹林面積が多い地域です。
竹林を放置しておくと、竹の根が周囲へと侵出し、そこに生育する樹木の健全な成長を阻害します。
また、多くの植物は竹より背が低いために陽光を遮られ、やがて枯死していきます。
竹のチップを使って発電
この、竹林問題を化学の力で解決することはできないかと立ち上がったのが、トクヤマです。
竹は、小さなチップに加工することで、燃やして発電することができるようになります。
実は、今回の竹の伐採は今年の2月に続いて二度目の試みでした。
前回の経験を活かして、実用化に向けて本格的に動き出しています。
竹の利活用で地域貢献!
「トクヤマが竹を伐採して、徳山動物園のゾウに寄付するらしい」は、
「トクヤマが地域貢献の一環として、社会問題である竹害の解決に取り組み、伐採した竹をチップに加工して燃やし、発電するとともに、余った竹を地域の動物園へお裾分けする」ということでした!
“トクヤマと竹”のナゾが解決してすっきりしましたね。
トクヤマは今回の事例以外にも、“地域貢献”や“SDGs”に取り組んでいます。
ぜひ、こちらの記事も併せてご覧ください。
〈取材協力〉
株式会社トクヤマ
周南市徳山動物園